2010/6/9

ロシア

大宇造船海洋、ロシア国営企業と合弁設立へ

この記事の要約

韓国の造船大手・大宇造船海洋は3日、ロシアの国営造船グループである統一造船(USC)と極東に造船所を建設することで合意した。両社は造船所の建設、運営を行う合弁会社を今月末までに設立する方針。投資額は計10億米ドルに上ると […]

韓国の造船大手・大宇造船海洋は3日、ロシアの国営造船グループである統一造船(USC)と極東に造船所を建設することで合意した。両社は造船所の建設、運営を行う合弁会社を今月末までに設立する方針。投資額は計10億米ドルに上るという。

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日刊紙『コメルサント』によると、合弁会社への出資比率はUSCが80.5%、大宇造船が19.5%。新造船所はウラジオストク近郊の軍用造船所ズベズダを大幅に刷新して国内最大規模の造船所に造り替えられるもので、石油や液化天然ガスを輸送するタンカー、砕氷船などの製造を予定する。今後3年間で4億ドルを投資して2012年までに開所し、さらに6億ドルを投じて2016年までに生産能力を倍増させる。

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両社はサハリン沖の資源開発計画が進むにつれ、造船需要が高まると期待。まだ確定した受注はないものの、国営石油ロスネフチ会長を兼ねるセチン副首相は大宇造船との調印式で「ロスネフチ、ガスプロム、ソフコムフロート(国営海運)、ザルベジネフチ(国営で海外資源プロジェクト専門企業)などから大きな受注が見込めるだろう」と合弁会社の設立を歓迎した。合弁会社はまず、今年夏にも実施される「サハリン-1」用の砕氷船2隻の入札に参加し、受注を狙うという。

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