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2010/6/16

ロシア

ロスアトム子会社、加ウラン大手を傘下に

この記事の要約

ロシア原子力公社(ロスアトム)の鉱業部門であるアトムレドメトゾ-ラタ(ARMZ)は8日、カナダのウラン生産大手ウラニウム・ワンと資産交換で合意したと発表した。ARMZがウラニウム・ワンへの出資比率を51%以上に引き上げる […]

ロシア原子力公社(ロスアトム)の鉱業部門であるアトムレドメトゾ-ラタ(ARMZ)は8日、カナダのウラン生産大手ウラニウム・ワンと資産交換で合意したと発表した。ARMZがウラニウム・ワンへの出資比率を51%以上に引き上げる代わりに、ウラニウム・ワンにカザフスタンのウラン鉱山の権益を譲渡する。

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合意によると、ARMZはウラニウム・ワンへの出資比率を現行の23.1%から51%以上に拡大する一方、ウラニウム・ワンはARMZから南カザフスタン州にあるAkbastau鉱山とZarechnoye鉱山の権益それぞれ50%、49.67%の譲渡を受け、6億1,000万米ドルを現金で受け取る。ARMZのZhivov 社長は会見で、「ウラニウム・ワンの買収で、ウラン事業をグローバル展開するための基盤を確立したい」と抱負を述べた。

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ARMZは世界5位のウラン生産企業で、世界のウラン生産の8%を占める。ウラン資源の保有シェアでは、豪BHPビリトンに次いで世界2位を誇る。一方、ウラニウム・ワンのウラン生産量は世界8位(07年)。カザフスタンを中心に、南アフリカ共和国、オーストラリア、米国で事業展開している。カザフではアクダラ鉱山、南インカイ鉱山の各70%、Kharasan鉱山の30%の権益を保有する。

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