クロアチアの石油・ガス大手INAは23日、ハンガリー同業MOLと進めていた天然ガス探査プロジェクトで、両国国境付近に天然ガスの埋蔵を確認したと発表した。
\両社は2006年にクロアチア北部Podoravska Slatinaとハンガリー南部Zalataにまたがる地域(Podoravska Slatina-Zalata)でガスの共同探査に着手、07年にハンガリー側にある調査井Zalata-1の、08年末にクロアチア側の調査井Dravica-1が完成した。INAによると、Dravica-1調査井で4月から深度3,170メートルで探査を行った結果、日量37万立方メートルのガス流量が計測され、商業化が可能なガス貯留層の存在を確認した。
\INAとMOLは貯留層が確認されたことを受けて商業生産開始に向け、ガスパイプラインなど輸送インフラとの接続作業も含め準備を進める方針。
\クロアチアは年間消費量32億立方メートルのうち60~65%を自国で賄い、残りはロシアからの輸入に頼っている。
\