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2010/6/30

バルト三国

通信大手エリクソン、エストニア事業を急拡大

この記事の要約

通信大手エリクソンのエストニア事業が急成長している。21日付の現地オンライン英字ニュース『バルチック・ビジネス・ニュース』によると、同国子会社の2009年決算は、売上高が前年の3~4倍の15.1億クローン、純利益が85. […]

通信大手エリクソンのエストニア事業が急成長している。21日付の現地オンライン英字ニュース『バルチック・ビジネス・ニュース』によると、同国子会社の2009年決算は、売上高が前年の3~4倍の15.1億クローン、純利益が85.6%増の3,700万クローンで、大幅に業績を拡大した。

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エリクソンは昨年半ば、製造委託先のEMS(電子機器受託製造サービス)大手エルコッテックのタリン工場を4億7,000万クローンで買収。1,200人以上の従業員の雇用を引き継いで自社製造に切り替え、第4世代(4G)携帯通信機器の増産に備えている。昨年は新規設備購入などにも1億6,690万クローンを投資したが、今年も引き続き生産体制の整備・強化に1億クローンを投資する計画という。

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エストニア投資庁の情報によると、タリン工場は5月末、最大の社外顧客であるエストニア携帯通信大手EMTに、前世代の通信システムにも対応する4G用基地局の試験納品を行った。8月半ばから本格的な生産に入り、親会社エリクソンからの受注分は欧州だけでなく米国やアフリカにも輸出される予定という。(1EEK=6.9JPY)

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