ロシアのビール市場は2010年に前年比で10～13％縮小する見通しだ。ビールの消費税が引き上げられたことで需要が減少しているため。デンマークのビール大手カールスバーグが22日明らかにした。
\カールスバーグは先月発表した1-3月期決算報告書の中で、ロシアのビール市場が2けたの減少となるとの見通しを示していた。同社の広報責任者ベッケ氏は今回明らかにした見通しについて、「1-3月期決算報告書で示した見通しをより具体的に示したもの」とコメントした。カールスバーグのロシア子会社バルティカは、ビール市場で40％のシェアを持つ。
\アルコール依存症が深刻な社会問題となっているロシアでは、アルコール消費の抑制を目指し、今年1月にビールの消費税が3倍に引き上げられた。議会（ドゥーマ）では一層の規制強化を目指しており、キオスクでのアルコール度数5％以上のビールの販売禁止や、33センチリットル以上の瓶ビールの販売の禁止などが検討されている。
\なお、4月のロシアのビール生産量は前月から14.6％増加した。1-4月の生産は前年同期比で3.7％の減少だった。
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