米日用品大手プロクター・アンド・ギャンブル（P&G）はこのほど、ルーマニア南部ウルラツィで建設していたヘアケア用品工場を稼働させた。現地経済紙『ジアルル・フィナンチアル（ZF）』が5日付で伝えた。同工場はヘアケア用品の生産施設としてはグループ最大。まず国内向けの製品を生産し、年末までに輸出用の生産も開始するという。
\『ZF』紙によると、同社はこれまでに7,000万ユーロを投じ、工場の生産設備を投資。生産は当初2ラインで行われるが、建設作業員700人が急ピッチで工場の完成を急いでおり、数カ月以内にさらに2ラインが加わる見込み。工場では「パンテーン」ほかP&Gの計3ブランドのシャンプー、コンディショナーなどヘアケア用品を生産する。製品の95％は欧州・アジアの約20カ国に輸出し、数年後に同工場の輸出売上高を4～5億ユーロ、国内売上高を2,000～3,000万ユーロとしたい考えだ。
\同社は昨年2月、グリーンフィールド投資で同工場の建設に着手した。今回の工場はウルラツィ当局から割り当てられた土地の4分の1しか使用していないため、ルーマニア事業の責任者Luc Viaene氏は、将来的に工場棟を増設し、ヘアケア用品以外の製品生産に乗り出す計画があることも示唆した。
\このほかルーマニアで同社は、1996年に買収したティミショアラ工場で洗剤を生産。また同社の主要サプライヤーで包装材料を生産する米Plastipakもウルラツィに1,500万ユーロを投資し、工場建設を進めている。
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