人工透析関連のサービスを提供する独フレセニウス・メディカルケア(FMC)は6月30日、ロシアで透析クリニックを運営するKNC(KRAEVOY NEFROLOGICHESKIY CENTR)を買収すると発表した。ロシアで拡大する人工透析需要に対応するのが狙い。
\KNCはクラスノダル地方で5カ所の透析クリニックを運営し、1,000人の患者を抱える。FMCによるとクラスノダル地方は人工透析患者の数が年10%の幅で増加しており、ロシアで最も透析需要が高い地域だという。
\FMCはロシアの腹膜透析(CAPD)バッグ市場でシェア首位を誇る。国内5カ所に透析クリニックを持ち、570人を患者に透析サービスを提供している。同社はKNCの買収手続きを完了した後、KNCの透析能力を強化してより多くの患者にサービスを提供できる体制を整える方針を表明している。
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