韓国のワイヤーハーネスメーカー、裕羅コーポレーションは6日、セルビア中部のラチャ工場で量産を開始した。電装部品を年間2万個生産し、現代自動車のチェコ工場と起亜自動車のスロバキア工場に納入する。
\裕羅は4月、セルビアの自動車部品メーカー、ザスタバ・エレクトロを300万ユーロで買収した。ザスタバ・エレクトロは、米デルファイと提携しワイヤーハーネスの生産を行っていたが、デルファイがセルビアから撤退した後に経営危機に陥った。裕羅はザスタバ・エレクトロの買収後、ラチャ工場の従業員300人を引き継ぎ、生産設備の全面改装を実施。現在は従業員数を820人に拡大し、年内に1,000人に増やす計画だ。
\裕羅はセルビアへの投資を加速させており、南部のニシュで9月に新工場の建設に着手する。完成は2011年春で、1,500人の雇用を見込んでいる。
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