米製薬メーカーのフォレスト・ラボラトリーズは20日、ハンガリー同業ゲデオン・リヒターと共同開発している非定型抗精神病薬「カリプラジンRGH-188」について、双極性うつ病患者における第2相臨床試験(フェーズ2)が2010年第3四半期末に終了するとの見通しを示した。
\リヒターは当初、フェーズ2の結果が明らかになるのは11年になるとの見通しを示していた。KBCセキュリティーズのアナリスト、パールフィ氏は、「フェーズ2の終了が早まる見通しとなったことは良いニュースであり、リヒターの株価にプラスの影響を与えるだろう」とコメントしている。
\フォレスト・ラボラトリーズはまた、カリプラジンの大うつ病性障害患者に対する治験結果は11年上期に判明するとしている。パールフィ氏によると、米国における治療薬の市場規模は、双極性うつ病が40億~50億米ドル、大うつ病性障害が数億ドルと推定されるという。
\なお、カリプラジンは現在、統合失調症患者に対する第3相試験が実施されている。
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