2010/7/21

コーヒーブレイク

同性愛者の祭典、ワルシャワに上陸

この記事の要約

年に1度開催される欧州最大の同性愛者の祭典「ユーロプライド」が17日、ポーランドの首都ワルシャワで開かれた。現地からの報道によると、欧州だけでなく北米からも賛同者が駆け付け、約8,000人が同性愛者の権利拡大を求めて市内 […]

年に1度開催される欧州最大の同性愛者の祭典「ユーロプライド」が17日、ポーランドの首都ワルシャワで開かれた。現地からの報道によると、欧州だけでなく北米からも賛同者が駆け付け、約8,000人が同性愛者の権利拡大を求めて市内をパレードした。

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ユーロプライドが旧共産圏で開催されるのは初めて。しかも、ポーランドは保守的なカトリックが強いお国柄で、当然、同性間結婚などの権利は認められていない。故カチンスキ大統領がワルシャワ市長だった2005年には、市内で同性愛者に関するイベントを全面禁止にした経緯もある。

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欧州人権裁判所がこの禁止に違憲判決を出したことで、今回の開催に道が開かれたが、なお市民の偏見は根強い様子。ある世論調査によると、3人に2人は同性愛者によるデモに反対。80%は同性間結婚に、93%は同性愛のカップルが養子をとることに反対しているという。

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この日のパレードでも、警官2,000人が展開。大きな事件はなかったとされるが、ペットボトルや卵、花火を参加者に投げつける者もおり、一部の若者は警官と衝突して警官1人が病院に運ばれる騒ぎもあったという。パレードの主催者クリシュチンスキ氏は「この国では、同性愛はまだタブー。同性愛者が街頭で襲われることもある」と話す。自由化が進むポーランドだが、同性愛に寛容になるのは難しいようだ。

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