中・東欧、CIS諸国、ロシアに特化した情報誌

2010/7/28

CIS諸国

ターボアトム、ロシア原発にタービン供給

この記事の要約

ウクライナの発電用タービン大手ターボアトムは20日、ロシアのロストフ原子力発電所の3号炉にコンデンサーと蒸気タービンを供給することで、ロシア国営の原発ゼネコン企業のアトムエネルゴプロエクトと基本合意したと発表した。最終的 […]

ウクライナの発電用タービン大手ターボアトムは20日、ロシアのロストフ原子力発電所の3号炉にコンデンサーと蒸気タービンを供給することで、ロシア国営の原発ゼネコン企業のアトムエネルゴプロエクトと基本合意したと発表した。最終的な受注金額は1億米ドルに上る見通しで、今月末に正式契約する。

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ロストフ原発では旧ソ連時代の1980年代に4基のロシア型加圧水型原子炉VVERの建設が計画されていたが、体制崩壊により工事が中断。2002年に再開され、現在は1号炉と2号炉が稼動している。3号炉の建設工事は09年にスタートし、13年から稼動を開始する予定となっている。

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ターボアトムとアトムエネルゴプロエクトは、ロストフ原発の4号炉へのタービン供給についても協議することで合意したほか、ニージニー・ノブゴロドに計画されている新原発への設備納入の可能性についても話し合いを進めるとしている。

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ターボアトムはウクライナ政府が75%を出資する同国最大のタービンメーカーで、フィンランドのロビイサ、ハンガリーのパクス、ブルガリアのコズロドイの各原発にタービンを供給した実績がある。

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