ポーランドで太陽光発電(PV)の普及拡大に向けた取り組みが急務となっている。欧州連合(EU)は2020年までに電力需要に占めるPV比率を12%に拡大する目標を掲げているが、ポーランドでは設置容量がわずか1メガワット(MW)にとどまっているためだ。経済省はEUの計画に沿い、PVの発電能力を20年までに451MWへ拡充する方針を明らかにしている。
\現状では太陽光発電のコストは在来型発電より6割も高く、普及へのハードルは高い。政府はグリーン電力証書やフィードインタリフ(固定価格買い取り)を導入するなど、制度面からもPV普及を後押しする考えだ。
\ポーランドは太陽電池パネルの大半を輸入に頼っているが、国内でも生産を手がける企業が増えつつある。米電子機器メーカーのジェイビルサーキットのポーランド子会社はクビジンで、スウェーデン資本のエイリアン・インスパイアード・テクノロジーがタルヌフで、ヴェトロ・ポルスカがチェラジでそれぞれ生産を行っている。
\EUは、エネルギー・気候変動分野の技術戦略の柱となる「欧州戦略的エネルギー技術(SET)計画」で、2020年までに電力需要に占めるPVによる電力の割合を12%に高めることを目標に掲げている。
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