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2010/9/15

ハンガリー

ハンガリー7月鉱工業生産、前月比1.1%減

この記事の要約

ハンガリー中央統計局が8日発表した7月の鉱工業生産(速報値、季節調整後ベース)は前月比1.1%減となり、6月(0.8%増)まで3カ月連続で前月を上回ってきた生産拡大にブレーキがかかった。今年に入って前月を下回ったのは、1 […]

ハンガリー中央統計局が8日発表した7月の鉱工業生産(速報値、季節調整後ベース)は前月比1.1%減となり、6月(0.8%増)まで3カ月連続で前月を上回ってきた生産拡大にブレーキがかかった。今年に入って前月を下回ったのは、1.3%減となった2月に続き2回目。前年同月比では11.5%増で、6月の13.8%増から増加ペースが減速した。

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MKBバンクの経済アナリスト、コンドラート氏は、前月比の落ち込みはそれまでの生産活動が高水準だったことから予想できたとしたうえで、今後内需が下向いて鉱工業生産は輸出に大きく依存すると指摘する。また、◇個人消費が依然低迷している◇在庫拡大による生産への短期的効果が薄れてきた◇欧州各国が財政緊縮を進めている――などにより、今年後半には生産活動が減速するとみる。一方、コンコルド証券のシャム氏は、7月は休暇シーズンという季節要因もあるため、生産活動が下向き始めたと判断する材料にはならないとの見方だ。短期的には輸出は堅調に推移するとみている。

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季節調整前では、7月が前年同月比9%増。1-7月も前年同期比9%増だった。

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