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2010/9/15

バルト三国

エストニアの企業業績、回復に向かう

この記事の要約

エストニア企業の業績が回復に向かっている。同国統計局の発表によると、国内企業の第2四半期業績は、売上高、利益ともに季節調整後で前期および前年同期の実績を上回った。ただ、投資活動は依然として冷え込んでいる。\ 付加価値税を […]

エストニア企業の業績が回復に向かっている。同国統計局の発表によると、国内企業の第2四半期業績は、売上高、利益ともに季節調整後で前期および前年同期の実績を上回った。ただ、投資活動は依然として冷え込んでいる。

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付加価値税を差し引いた純売上高は1,380億クローンで、前期比で5%、前年同期比で7%増加した。前期比で増収となったのは、4%増となった第1四半期に続き、2期連続となる。ほとんどの業種で売上が伸びたが、建設業では激しく落ち込んだ。売上全体に占める割合が最も大きい卸売・小売業は、2008年第3四半期以来7期ぶりに前年同期比で増収を達成した。経費は全体で前年同期比6%増となったが、人件費は人員削減や就労時間短縮により8%減少。労働時間当たりの生産性は11%上昇した。

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純利益は74億クローンで、前期を50%強、前年同期を38%それぞれ上回った。1年前はコンピュータのメンテナンス、消費財・家電販売、芸術・娯楽産業が高い増益率を示したが、今期は金属製品や自動車などの製造業が特に利益を伸ばした。

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一方、企業の投資活動は一部の機械・装備の購入や建設・改装を除くと低調。投資額は53億クローンで前年同期から3割以上縮小した。(1EEK=6.85JPY)

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