ウクライナ国有財産基金のリャブチェンコ長官は13日、国営通信会社ウクルテレコムの株式を12月28日に実施する公開入札で売却すると発表した。売却予定数は株式の92.79%で、最低入札価格は105億フリブナ(13億米ドル)。
\政府は1990年代後半からウクルテレコムを民営化する方針を示していたが、政局の混乱などにより入札の延期が繰り返されてきた。リャブチェンコ長官によると、今回の入札には5社が参加を予定している。
\ウクルテレコムは固定通信市場で80%のシェアを握るほか、携帯電話事業も手がける。2010年上期の最終損益は610万ドルの黒字で、前年同期の1,600万ドルの赤字から黒字に復帰した。
\ウクライナ政府は、財政赤字の削減に向け保有資産の売却を加速させており、今年は63億5,000万ドルを調達することを目指している。
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