中・東欧、CIS諸国、ロシアに特化した情報誌

2010/10/27

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

ITソフト開発のムサラが中東に進出、日本市場開拓も目指す

この記事の要約

ブルガリアのITソフト大手ムサラ・ソフトはこのほど、カタール国営通信会社のカタール・テレコミュニケーションズ(Qtel)のプロジェクトに参加すると発表した。提携相手の米IT大手TIBCOと共同で、Qtelのシステム機能の […]

ブルガリアのITソフト大手ムサラ・ソフトはこのほど、カタール国営通信会社のカタール・テレコミュニケーションズ(Qtel)のプロジェクトに参加すると発表した。提携相手の米IT大手TIBCOと共同で、Qtelのシステム機能の向上、統合を行う。『ソフィア・モーニング・ニュース』が22日付で報じた。

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ムサラのElena Marinova会長によると、今回のQtel向け事業は同社が推進している中東・アジアにおける事業拡大キャンペーンの一部。アジアでは特に日本への進出を目指しており、欧州連合(EU)が9月半ばに東京に派遣した情報通信技術(ICT)ビジネスミッションにも参加したことを明らかにした。

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今年、創業10年を迎えたムサラはビジネスアプリケーションの統合、システム開発・分析などのサービスを主力事業に据えるほか、携帯電話アプリの開発も行っている。IBM、ヒューレットパッカード、SAP、OMV、TIBCOなど国際的IT企業やビバコム(ブルガリア)、墺モバイルコム、スイスコムなど大手電気通信企業を顧客に持つ。

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2009年の売上高は80億1,500万レフ、純利益は約100万レフ。売上高と純利益は過去10年間でそれぞれ年平均72%、80%拡大するなど、急成長を続けている。

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