2010/11/3

CIS諸国

グルジア、鉄道網の整備拡充に大型投資を計画

この記事の要約

グルジアの地方開発・インフラ省は先ごろ、来年以降に行うインフラ整備を中心とした国内の投資規模が15億米ドルを超えるとの観測を示した。特に鉄道網は抜本的に近代化するための整備拡充が必要となっており、国営グルジア鉄道は201 […]

グルジアの地方開発・インフラ省は先ごろ、来年以降に行うインフラ整備を中心とした国内の投資規模が15億米ドルを超えるとの観測を示した。特に鉄道網は抜本的に近代化するための整備拡充が必要となっており、国営グルジア鉄道は2011~14年までの投資額が6億グルジアに上ると推定している。

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ドイツ貿易・投資機関(GTAI)の情報によると、グルジア鉄道の売上高の9割が貨物輸送によるもので、そのうち3分の2を通過貨物が占める。同社は路線の整備拡充により、年間貨物輸送量を現状の2,800万トンから4,000万トンに拡大できると予測する。首都トゥビリシ(旧名ティフリス)から黒海沿岸のバトゥミまでの運行区間は現在7時間以上かかるが、これを3時間に短縮するための整備プロジェクトの立案作業は年末までに完了する予定だ。

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また、トゥビシリ市内を走る路線の移設に伴い空き地となる国鉄用地の開発計画立案や、アゼルバイジャンのバクからトゥビシリを経由してトルコのカルスに至る国際路線の工事の発注先も、年内に入札を行い決める。鉄橋、トンネルなどの複合的な工事は国際入札とし、路線と電力供給設備の工事は国内企業に発注するとしている。

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