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2010/11/10

ポーランド

ポーランド金融大手2社、7-9月期に増益

この記事の要約

国内経済の成長を追い風に、ポーランドの銀行の業績が改善している。最大手行のPKO Bank Polski SAが4日発表した2010年7-9月期の最終利益は8億4,690万ズロチ(3億600万米ドル)となり、前年同期から […]

国内経済の成長を追い風に、ポーランドの銀行の業績が改善している。最大手行のPKO Bank Polski SAが4日発表した2010年7-9月期の最終利益は8億4,690万ズロチ(3億600万米ドル)となり、前年同期から33%増加。過去8四半期で最高の水準を記録した。3位銀行のBRE Bank SAも、前年同期のほぼ3倍に当たる2億650万ズロチの純益を計上し、過去2年間で最高の業績をあげている。

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PKO Bankの金融収益は17億1,900万ズロチと、前年同期を29%上回った。経済の好調を背景に貸付額が伸びたことが大きな増益要因となった。手数料収入は14%増の7億9,760万ズロチ、引当金繰入額は53%増の5億5,870万ズロチだった。

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一方、ドイツのコメルツ銀行傘下にあるBRE Bankは、金融収支の改善と引当金繰入額の減少で大幅増益を達成した。預金金利の引き下げで、金融収益は17%増の4億8,100万ズロチに拡大した。また、貸倒引当金繰入額は1億2,820万ズロチへ半減した。手数料収入は22%増の3億260万ズロチだった。

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ポーランド経済は4-6月期に予想を上回る3.5%の力強い成長を示した。同国中央銀行では通期でも3.5%の拡大を予測しており、今後も金融機関の経営環境は良好なものとなりそうだ。(1PNL=28.89JPY)

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