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2010/11/10

チェコ・スロバキア

チェコ財務省、成長見通しを2.2%に上方修正

この記事の要約

チェコ財務省は10月末、今年の経済成長見通しを当初の前年比1.6%増から2.2%増に上方修正したと発表した。一方、来年については緊縮財政と欧州経済の伸び悩みの影響を織り込んで2.3%から2.0%に下方修正した。現地通信社 […]

チェコ財務省は10月末、今年の経済成長見通しを当初の前年比1.6%増から2.2%増に上方修正したと発表した。一方、来年については緊縮財政と欧州経済の伸び悩みの影響を織り込んで2.3%から2.0%に下方修正した。現地通信社CTKがまとめたアナリスト予測でも、成長率は今年の2.0%から来年は1.7%に下がるとの見方が優勢だった。

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チェコは2013年までに財政赤字を国内総生産(GDP)比3%以下に抑えるため、緊縮財政を継続しなければならず、2011、12年の2年間でGDP成長率が0.5パーセントポイント押し下げられる見込み。財務省は13年には財政赤字をGDP 比2.9%に抑えられると予測する。

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一方、今年のインフレ率は当初予測の1.6%から1.5%に引き下げ、来年は2.2%と予測している。失業率も7.6%から7.4%に下方修正し、来年はさらに7.2%まで下すると見ている。当初マイナス0.5%と冷え込みが懸念された個人消費は1.5%増に上方修正された。

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