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2010/11/24

総合・マクロ

ワルシャワ証取、中東欧企業の上場が増加

この記事の要約

ポーランドのワルシャワ取引所に上場する中東欧系企業が相次いでいる。ウクライナでアグリビジネスを展開するキプロスのアグロトンは先ごろ、ワルシャワ証取で25社目の外国企業として上場した。初値が公募価格を18%上回るなど取引は […]

ポーランドのワルシャワ取引所に上場する中東欧系企業が相次いでいる。ウクライナでアグリビジネスを展開するキプロスのアグロトンは先ごろ、ワルシャワ証取で25社目の外国企業として上場した。初値が公募価格を18%上回るなど取引は好調で、1億5,300万ズロチを調達した。また、リトアニアのアグロウィル・グループは11年初頭に上場を予定しており、3,500万株を売り出し5,500万~7,700万ズロチを調達する考えだ。

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15日付のポーランド英字紙『ワルシャワ・ビジネス・ジャーナル』は、ワルシャワ証取に上場する中東欧系企業が増加している理由として、同証取が中東欧で最大の規模を誇り、中東欧の中小企業の上場を歓迎していることに加え、欧州中央部に位置するポーランドの地理的条件や、4,000万人近い人口を擁し国内市場が大きいことなどを挙げる。特にウクライナ企業の関心は高く、20社近いウクライナ企業が向こう2年以内に上場する可能性があるという。

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中東欧の主要証取における外国企業の上場数は、ウィーン証取が21社、プラハ証取が11社、ブダペスト証取が6社、ブカレスト証取が1社となっており、ワルシャワ証取の25社が最も多い。ルドビク・ソボレフスキ最高経営責任者(CEO)は、同証取が「グローバル投資家と中東欧企業をつなぐプラットフォームとなっている」と指摘する。(1PNL=28.09JPY)

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