2010/12/22

ハンガリー

米ワトソンとハンガリーのリヒター、子宮筋腫薬でライセンス契約締結

この記事の要約

ハンガリーの製薬大手ゲデオン・リヒターと米国ワトソン・ファーマシューティカルズは16日、子宮筋腫薬の独占ライセンス契約に調印したと発表した。リヒターのスイス子会社PregLemが開発した「Esmya」が対象で、ワトソンの […]

ハンガリーの製薬大手ゲデオン・リヒターと米国ワトソン・ファーマシューティカルズは16日、子宮筋腫薬の独占ライセンス契約に調印したと発表した。リヒターのスイス子会社PregLemが開発した「Esmya」が対象で、ワトソンの子会社ワトソン・ラボラトリーズが米国・カナダにおける開発・販売権を得る。契約金額は1,700万米ドル。これに、開発の進捗度に応じたマイルストーン・ペイメントと売上規模に応じたロイヤルティが加わる。

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両社の発表によると、「Esmya」は欧州における臨床試験が完了し、子宮筋腫に対する治療効果が確認されている。ワトソンは来年にも米国における第3相試験(フェーズ3)を開始する意向だ。両社はまた、製剤の形態をめぐる共同開発でも合意した。

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子宮筋腫は30~50代女性の20~30%が持つと推測され、婦人科の腫瘍(しゅよう)として最も頻度が高い。年間30万件の外科手術が行われ、うち、23万件では子宮が摘出されているという。薬物療法としては、現在、女性ホルモンの分泌を一時的に抑えるGnRHアゴニストを使って筋腫の成長を阻む方法があるが、骨密度低下などの副作用のため、長期投与が難しい。

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