ウクライナ人の健康状態は芳しくないようだ。世界銀行の調査リポート「ウクライナの死亡率が高いのはなぜか」によると、高血圧症は18~65歳の3分の1、太りすぎは29%弱に上る。また、喫煙率は36%と欧州平均の28.6%を大きく上回っている。
\現地週刊紙『Dzerkalo Tyzhnia』が入手した同リポートによると、18~25歳の若年層でも高血圧の比率が20%に及ぶ。肥満症と高血圧症をあわせて持つ人の3分の2は40歳以上だが、一方で若い男性の高血圧が増える傾向にある。同国東部では40歳未満で高血圧の人はほぼ3分の1、西部では実に47.5%に上っている。
\また、低所得層で高血圧が多く、高所得層で肥満の傾向が強いこともわかった。
\喫煙率は36%で、毎日吸う人は31%に上った。毎日吸う人が喫煙を始めた年齢は平均16歳で、近年低下する傾向にある。喫煙者には男性が多く80%を占めている。ただ、学歴の低い男性と学歴の高い女性に喫煙者が多いという結果も出た。
\地域別では西部が24.6%、東部が34%。年齢別では若年層が、より年齢の高い層の4倍に上っている。
\ウクライナの平均寿命は68歳。女性の74.2歳に対し、男性は62.2歳と極端に短い。就業年齢層の男性の死亡率が高く、アルコールの乱用や喫煙がその理由として指摘されている。
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