北欧の通信最大手であるスウェーデンのテリアソネラは13日、ポーランドの移動通信企業ポルコムテルの買収に関心があることを明らかにした。ポルコムテル買収を通して、経営基盤を現在の北欧・バルト諸国からポーランドまで広げたい考えだ。
\ポルコムテルの株主であるポーランド大手企業―KGHM(精銅)、PGE(電力)、PKNオルレン(石油)―や英ボーダフォンは同社を今年上半期に売却する方針で、先ごろ準備を開始した。KGHMのヘルベルト・ヴィルト社長は昨年11月に、「TDC(デンマーク)が2008年にポルコムテル株20%を売却した時の評価額を(今回の取引の)最低評価額にする」と発言しており、売却価格は少なくとも48億ドルに上る見通しだ。
\ポルコムテルの加入者数は約1,370万人で、フランステレコム傘下のポーランド最大手TPSAに次ぐ2位。同国の移動通信市場では、TPSAとポルコムテル、ドイツテレコム傘下のPTCが首位争いを繰り広げており、同3社でシェア90%を握っている。
\テリアソネラはモバイルブロードバンドや高速データサービスに強く、北欧地域で最初にiPhoneの販売を開始した。販売する携帯端末機の70%をスマートフォンが占めているという。
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