ブルガリア銀行業界の2010年の純利益が前年比21%減の6億1,700万レフに落ち込んだことが、中央銀行が1月末に発表した統計でわかった。大幅減益の主因は不良債権処理の負担が増加したこと。ただ、自己資本比率など財務の健全性を示す指標に問題はないとしている。
\不良債権償却額は13億1,700万レフで、前年値を26.6%も上回った。不良債権(90日以上返済遅延分)の総額は64億ユーロで、不良債権比率は11.9%。09年末の6.42%、10年9月末の10.61%からさらに拡大した。貸付総額は2.9%増の539億レフ、預金総額は3.6%増の630億レフだった。10年末時点の銀行資産総額は737億レフに上った。
\増益を達成した銀行はコーポレート・コマーシャルバンク、ブルガリア開発銀行、中央組合銀行、ソシエテジェネラル・エクスプレスバンク、ポストバンク。一方、ギリシャのアルファバンク、同エンポリキバンク、スロベニアのNLB、ラトビアの地方投資銀行など6行は赤字決算となった。(1BGN=57.24JPY)
\