中・東欧、CIS諸国、ロシアに特化した情報誌

2011/2/9

バルト三国

リトアニア企業、太陽電池モジュールの生産を計画

この記事の要約

リトアニアの精密エンジニアリング企業MG AB Precizikaが同国初となる太陽電地モジュールの生産を計画している。スイスのシリコン加工機械メーカー大手、マイヤー・ブルガー・テクノロジー傘下のモジュール製造装置会社3 […]

リトアニアの精密エンジニアリング企業MG AB Precizikaが同国初となる太陽電地モジュールの生産を計画している。スイスのシリコン加工機械メーカー大手、マイヤー・ブルガー・テクノロジー傘下のモジュール製造装置会社3Sモジュールテクが2日、MG AB Precizikaからモジュール製造装置一式を受注したと発表した。受注額は明らかにしていない。

\

3Sによると、納入する装置は結晶シリコン太陽電池モジュールの生産ラインで、生産能力は38メガワット(MW)。最大65MWまで拡張できるという。今春に納入し、稼働は数カ月後になる見通しだ。

\

1966年創業のMG AB Precizikaは2008年に単結晶シリコン太陽電池をモジュールに組み立てる子会社を設立。同目的のため、09年に研究開発プロジェクトを開始した。同プロジェクトは民間投資家のほか欧州連合(EU)からも支援を受けた。

\

同社は、3Sの製造装置で高品質の太陽電池モジュールを生産し、東欧・南東欧市場に輸出する計画。同地域は地理的に太陽光発電に適した土地が多いうえ、各国政府が再生可能エネルギー向けの助成制度を整備しており、今後、太陽光発電への需要が拡大すると期待されている

\