ロシア最大の石油会社、ロスネフチが4日発表した2010年10-12月期の純利益は前年同期比79%増の30億5,600万米ドルに急増した。原油価格の上昇が追い風となった。売上高は19%増の173億8,400万ドル、営業利益(EBITDA)は34%増の53億7,700万ドル、設備投資は27億6,800万ドルだった。
\原油生産量は日量235万2,000バレルで前期を0.9%、前年同期を3.4%上回った。2009年8月に生産を開始した東シベリアのバンコール油田では前期比1%減の日量26万1,000バレルに減少した。同油田の産油量は2014年のピーク時に日量51万バレルに達する見通し。
\2010年12月期の純利益は106億7,200万米ドルとなり、前期から63.7%の大幅増益となった。売上高は34.6%増の630億4,700万ドル、EBITDAは41.6%増の192億300万ドル、設備投資は23.2%増の89億3,100万ドルだった。原油生産量は日量232万2,000バレルで前期を6.4%上回った。
\バンコール油田産の原油については昨年7月から輸出関税の減額措置が適用されている。しかし、クドリン財務相の2日の談話によると、5月からは正規の税率が適用される見通しだ。同じ東シベリアのユルブチェノ油田開発に関してロスネフチは、課税の詳細が明らかになるのを待って決定を下す意向を示している。
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