ロシア中央銀行のアレクセイ・ウリュカエフ第1副総裁は1日夕、同国最大の証券取引所であるモスクワ銀行間通貨取引所(MICEX)が、同2位のロシア取引システム(RTS)を買収することで基本合意したと明らかにした。連邦独占禁止局の承認を経て、2012年までに経営統合を完了する予定。
\合意によると、MICEXはRTSの株主から計53.7%を取得する。内訳は、ルネッサンス・キャピタル(9.4%)、アトン(9.8%)、アルファバンク(9.6%)、トロイカ・ディアローグ(10%)、ダビンチ(14.9%)となっている。なお、中銀はMICEXの株式29.8%を保有しているが、統合完了後の12年に実施する新規株式公開(IPO)で売却する方針を表明している。
\MICEXの企業価値は34億5,000万米ドル、RTSは11億5,000万米ドルと推定される。両証取の統合は、モスクワを上海やドバイのような国際金融センターに育てるというメドベージェフ大統領の構想実現に向けた動きの一環と見られる。
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