中・東欧、CIS諸国、ロシアに特化した情報誌

2011/3/2

CIS諸国

アルセロール・ミタル、カザフスタンに5億ドル投資

この記事の要約

鉄鋼世界最大手のアルセロール・ミタルは今年、カザフスタン事業に5億米ドルを投じる。2015年までに同国における生産を倍増させる計画の一環だ。テミルタウ・コンビナートの粗鋼生産は今年20%増の400万トン、完成品生産は15 […]

鉄鋼世界最大手のアルセロール・ミタルは今年、カザフスタン事業に5億米ドルを投じる。2015年までに同国における生産を倍増させる計画の一環だ。テミルタウ・コンビナートの粗鋼生産は今年20%増の400万トン、完成品生産は15%増の350万トンに拡大する見通し。

\

具体的には(1)2号高炉の改修・拡張(2)正方形ビレット連続鋳造設備の新設(3)3号高炉の修理(4)酸素タンクの空気分離装置の設置(5)排ガス清浄装置の設置――が予定される。(1)では高炉を300平方メートル拡張し、生産能力を15%引き上げる。

\

テミルタウ・コンビナートに新工場を設置する計画については、原料調達のめどがたってから実施する方向だ。これにより同コンビナートの生産能力は現在の600万トンから1,000万トンに増加する。

\

アルセロール・ミタルは原料確保に向けて、アタス鉄鉱山の拡張計画に着手した。また、鉱業省と共同で鉱山開発にも取り組んでいる。

\