2011/3/9

バルト三国

三菱自、「アイ・ミーブ」をエストニア政府に供給

この記事の要約

三菱自動車は4日、電気自動車(EV)「アイ・ミーブ」をエストニア政府に供給すると発表した。供給台数は507台で、「アイ・ミーブ」販売開始以来、最大の規模となる。年内に供給する予定だ。\ 今回の取引は、三菱商事がエストニア […]

三菱自動車は4日、電気自動車(EV)「アイ・ミーブ」をエストニア政府に供給すると発表した。供給台数は507台で、「アイ・ミーブ」販売開始以来、最大の規模となる。年内に供給する予定だ。

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今回の取引は、三菱商事がエストニア政府と締結した1,000万トンの温暖化ガス排出権(AAU)購入契約に基づいて行われる。AAUは京都議定書によって各国に割り当てられた排出権で、売却資金は「グリーン投資スキーム」(GIS)に基づく環境対策に充てられる。エストニア政府はこの枠組みを活用し、AUU売却で得た資金で「アイ・ミーブ」を購入。公的施設で利用する計画だ。GISの下でのEV供給はこれが初めてとなる。

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また、エストニア政府によると、三菱自は2013年までに同国250カ所にEV向けの充電ステーションを設置することでも合意した。EVは二酸化炭素(CO2)を排出しないため、交通・輸送分野のCO2排出削減に貢献できる。政府は充電インフラの整備によって、国内でEV普及が進むことに期待を示した。

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三菱自は今年1月から、西欧14カ国とポーランドで「アイ・ミーブ」の販売を開始した。このほかの欧州諸国でも順次、販売を開始する方針で、ロシアでは3月か4月の販売開始を計画している。

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