ロシアのアルミ最大手、ルサールが31日発表した2010年通期の純益は28億7,000万米ドルとなり、前期実績を249.2%も上回った。アルミ価格の上昇が追い風となった。売上高は34.5%増の109億8,000万ドル、営業利益(EBITDA)は335.7%増の25億8,000万ドル。
\同期のアルミ生産は3.5%増の408万3,000トンだったが、価格が30.3%上昇して増収に大きく貢献した。コスト管理の徹底で営業利益率は7.3ポイント増の23.2%に急増した。
\08年の非鉄金属大手ノリリスク・ニッケルへの資本参加で急増した債務は15.9%減の115億ドルに縮小した。
\今期は中国、ブラジル、インド、ロシアを中心にアルミ需要が増加し、世界市場が8%増の4,380万トンに拡大すると見込む。1トン当たりの平均価格は2,600ドルを予測している。
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