肥料大手のウラルカリが、配合肥料の輸出メーカーに対する炭酸カリウム販売価格の引き上げを検討している。中国向け輸出価格がトン当たり50米ドル上昇したためで、7月から輸出製品の原料となる分に限って同額の50ドルを価格に上乗せする方向だ。国内農家や、国内市場に出荷する配合肥料メーカーに対する販売価格はトン当たり4,250ルーブルに据え置く。
\食品価格の高騰を背景に穀物増産の動きが強まっており、炭酸カリウムメーカーは販売価格を引き上げる傾向にある。ウラルカリは中国向けの出荷価格(1トン当たり)を今年1月から50ドル増の400ドルに引き上げた。人口13億人を擁する東アジアはカリの消費量が世界で最も多くなっている。
\ウラルカリは先週、同業シルビニトとの合併計画で競争当局の許可を得た。その条件として、国内需要家の支援を約束している。合併後の新会社は世界の炭酸カリウム市場の45%を支配することになる。(1RUB=2.97JPY)
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