2011/4/20

CIS諸国

三菱重工、アゼルバイジャンから複合発電設備を受注

この記事の要約

三菱重工業は14日、アゼルバイジャン電力公社、アゼルエナジーの発電所にガスタービン複合発電設備を納入すると発表した。首都バクー近郊で建設するシマル火力複合発電所(旧名:セヴェルナヤ発電所)の第2号機に用いられるもので、出 […]

三菱重工業は14日、アゼルバイジャン電力公社、アゼルエナジーの発電所にガスタービン複合発電設備を納入すると発表した。首都バクー近郊で建設するシマル火力複合発電所(旧名:セヴェルナヤ発電所)の第2号機に用いられるもので、出力は40万キロワット。主契約者である東洋エンジニアリングに供給する。2013年11月に稼動する予定だ。

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三菱重工が納入するのは、天然ガスを燃料とするガスタービン・コンバインドサイクル(GTCG)発電設備。このうち、M701型ガスタービンと蒸気タービンを三菱重工が製造・供給し、発電機は三菱電機が担当する。

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シマル2号機の建設では、2005年5月の円借款契約に基づいて日本政府がアゼルバイジャン政府に資金を貸し付けている。石油を燃料とする火力発電所を天然ガス火力複合発電所に転換することで、発電能力・効率を高め、アゼルバイジャン経済の持続的な成長を支える目的だ。2003年に稼動した1号機についても円借款によってプロジェクトが実施され、三菱重工がGTCGを納入した。

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アゼルエナジーは国内の発電・送電事業を一手に握る政府全額出資の電力会社。カスピ海の石油・天然ガス開発などによる経済成長で増大する電力需要に対応するため、新規発電所の設置や、既存発電設備の近代化を急いでいる。今回のシマル発電所におけるプロジェクトもその一環だ

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