2011/5/25

ポーランド

BGZ銀の民営化、政府は3.1億ズロチ調達へ

この記事の要約

ポーランド政府は18日、国有銀行BGZの新規株式公開(IPO)による株式売却益が3億1,200万ズロチになるとの見通しを明らかにした。1株あたりの公開株価は、仮価格帯の66~90ズロチを下回る60ズロチとなった。BGZ株 […]

ポーランド政府は18日、国有銀行BGZの新規株式公開(IPO)による株式売却益が3億1,200万ズロチになるとの見通しを明らかにした。1株あたりの公開株価は、仮価格帯の66~90ズロチを下回る60ズロチとなった。BGZ株はワルシャワ証券取引所で27日に初取引される。

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政府は公開株価が最高値をつけ、保有株式1,600万株(出資シェア37%)の全面売却で14億4,000万ズロチを調達するというシナリオを想定していたが、実現しなかった。ブルームバーグによると、グラート財務相は、主要目標は達成したとしながらも、「最低価格ラインでは全株を売却したくなかった」と、約3分の1の放出にとどめた理由を説明した。

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財政赤字削減のため、政府は今年もBGZのほか、PKOバンク、石炭会社JSWなどの出資売却により150億ズロチの特別歳入を見込んでいる。現政権が2007年末以降に行った国有資産の売却額はこれまでに330億ズロチ近くに上る。

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BGZの2010年の純利益は1億1,230万ズロチ。大株主は蘭ラボバンクで発行済み株式の59%を保有する。(1PLN=29.34JPY)

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