2011/6/1

ロシア

穀物禁輸を解除、7月から

この記事の要約

プーチン首相は5月28日、穀物の禁輸措置を6月末で撤廃する方針を明らかにした。秋の収穫高が拡大するとの見通しに基づいたもので、従来予定していた9月末より3カ月早い解禁となる。ただ、今年は米国や欧州が不作となる見通しで、ロ […]

プーチン首相は5月28日、穀物の禁輸措置を6月末で撤廃する方針を明らかにした。秋の収穫高が拡大するとの見通しに基づいたもので、従来予定していた9月末より3カ月早い解禁となる。ただ、今年は米国や欧州が不作となる見通しで、ロシアが輸出を再開しても世界市場相場が大幅に下がることは望めないもようだ。ロシア政府は昨年8月、干ばつによる不作を理由に穀物の輸出を禁止していた。

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ロシア農業省によると、今年の収穫高は昨年の6,090万トンから8,500~9,000万トンに回復する見通し。ズブコフ第一副首相(農業担当)は、今年の作付面積が10%拡大したことに加え、国内に600万トンの穀物備蓄があり、輸出を再開しても国内需要を確保できると判断したと説明している。ただ、穀物取引会社は解禁を予測して数週間前から購入量を増やしており、国内価格は上昇しつつある。

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米国農務省は、2011/12農業年度(6月期末)におけるロシアの穀物輸出量が今年度の400万トンから1,000万トンへ拡大すると予測している。

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なお、主な穀物輸出国の一つであるウクライナも収穫の15%増加が予測されることを根拠に、6月末でトウモロコシ、小麦、大麦の輸出制限を撤廃する方針を明らかにしている。

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