ハンガリー中央統計局(KSH)が7日発表した4月の鉱工業生産(速報ベース)は、季節・労働日数調整後で前月から0.5%増加し、3月の3.6%減から回復した。前年同月比では9.5%増と、上げ幅は3月の9.2%増を上回った。1-4月累計では前年同期比10.9%増となった。
\現地オンラインニュース『ポートフォリオ』が銀行エコノミストに今後の動向について聴取したところによると、生産活動は減速するとの見方で一致している。CIBバンクのバルタ氏は、これまで堅調に推移してきたドイツ経済の勢いが弱まると予想され、同国が主要輸出先であるハンガリーに影響が及ぶことは避けられないと指摘する。また、月により変動が大きく内需も低迷しており、通年で6.5%増にとどまると予測する。
\MKBバンクのコンドラート氏は、4月の鉱工業生産は前月を上回ったものの増加率は予想をかなり下回っており、景気減速が予想以上に早く始まったと分析する。通年では7.5~8.0%と予測する。
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