2011/6/22

ポーランド

ポーランド人労働者流入、独よりオランダで急増

この記事の要約

今年5月1日付でドイツが2004年に欧州連合(EU)に新加盟した中東欧諸国からの労働者の就労制限を撤廃したため、ポーランドから隣国ドイツに仕事を求める人が急増すると見られたが、これまでのところ予想を大幅に下回っている。現 […]

今年5月1日付でドイツが2004年に欧州連合(EU)に新加盟した中東欧諸国からの労働者の就労制限を撤廃したため、ポーランドから隣国ドイツに仕事を求める人が急増すると見られたが、これまでのところ予想を大幅に下回っている。現地日刊紙『ガゼタ・プラウダ』がこのほど報じたところによると、むしろ雇用条件の良いオランダの人気が高いようだ。

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ポーランド政府は当初、年末までにドイツのポーランド人就労者数が10万人に増えると予想していた。ポーランド民間雇用者連合PKPP Leviatanと人材促進専門組織フォーラムHRによると、5月半以降に就労目的でドイツに流入したポーランド人の数は予想の半分にとどまっているという。一方、ハーグのポーランド大使館は、オランダで就労するポーランド人は2007年に約2万人だったのが、今年17万人に急増すると予想している。オランダは賃金が高く、雇用者が語学知識を要求しないなどドイツに比べて採用条件が厳しくないことが人気の理由と見られる。

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ポーランド中央統計局によると、EU加盟国で就労するポーランド人の数が最も多いのは英国で、2009年の就労者数は50万人を超えた。

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