2011/7/6

ハンガリー

ハンガリー中銀、経済成長予測を下方修正

この記事の要約

ハンガリー国立銀行のシモル総裁は1日、今年の国内総生産(GDP)の伸び率が3月時点の予想より0.3ポイント低い2.6%にとどまる見通しを確認した。外需が期待を下回る水準で推移したことに加え、政府の財政措置を反映して今後、 […]

ハンガリー国立銀行のシモル総裁は1日、今年の国内総生産(GDP)の伸び率が3月時点の予想より0.3ポイント低い2.6%にとどまる見通しを確認した。外需が期待を下回る水準で推移したことに加え、政府の財政措置を反映して今後、内需が減速すると予測されるためだ。来年についても3%から2.7%に下方修正した。

\

今回のコメントは、先月22日に発表された物価上昇率四半期リポートの内容を確認するもの。年内は設備投資が上向かず、来年も失業率が10%を超えると予測する。税制改革による手取り収入の減少分を補う目的で政府が計画している税込み賃金の引き上げが、雇用を阻害する可能性が強い。総裁はこの関連で、低賃金の未熟練労働者の雇用機会を拡大する必要性を指摘した。

\

金利政策については、短期的なインフレ加速をもたらす資源価格の上昇と、長期的なインフレ減速をもたらす雇用低迷の相反する要素が存在すると分析。現時点では2012年末のインフレ率が3%前後となる見通しで、6%の政策金利を維持する方針と話した。

\