2011/7/6

ロシア

フォスアグロIPO価格、最高495米ドルを期待

この記事の要約

ロシア肥料大手のフォスアグロは6月末、新規株式公開(IPO)で発行する国際預託証書(GDR)の仮販売価格帯を13~16.5米ドルに設定すると発表した。1株に対し30GDRの交換比率で株価は390~495米ドルとなり、最高 […]

ロシア肥料大手のフォスアグロは6月末、新規株式公開(IPO)で発行する国際預託証書(GDR)の仮販売価格帯を13~16.5米ドルに設定すると発表した。1株に対し30GDRの交換比率で株価は390~495米ドルとなり、最高価格で販売できれば同社の市場価値は61億米ドルに上る。同社はロンドン証券取引所とモスクワ証券取引所で合わせて発行済み株式の10~15%を上場する計画で、7月18日に初取引される。

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ロシア企業の国際株式市場上場は今年一段と活発化している。ロイター通信によると、昨年のIPO規模は55億米ドルだったが、今年は上半期だけでも40億米ドル近くに上っている。6月に行われたコンテナターミナル大手グローバル・ポーツのIPOは、5億3,400万米ドルをつけた。ただ、これまで行われた既存株の放出によるロシア企業のIPOに対して国際投資家がやや消極的になっており、上場を取りやめた企業も少なくない。

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フォスアグロの2010年売上高は25億米ドルに上り、このうち輸出売上が3分の2近くを占めた。主要輸出先は東南アジア、中南米、西欧。純利益は3億9,500万米ドルだった。

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