2011/8/3

ロシア

ロスネフチ、Q2は11%増益

この記事の要約

ロシアの石油最大手ロスネフチが7月29日発表した今年4-6月期決算は、純利益が28億3,000万米ドルとなり、前年同期から10.8%増加した。ただ、輸出関税の優遇措置撤廃で原油価格の上昇分が相殺され、増益幅はロイター通信 […]

ロシアの石油最大手ロスネフチが7月29日発表した今年4-6月期決算は、純利益が28億3,000万米ドルとなり、前年同期から10.8%増加した。ただ、輸出関税の優遇措置撤廃で原油価格の上昇分が相殺され、増益幅はロイター通信のアナリスト予想(30億6,000万ドル)を下回った。

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ロシア政府は5月、ロスネフチが東シベリアのバンコール油田で産出する原油に適用していた輸出税の優遇税率を撤廃した。同社はこれにより、4-6月期に4億ドルの損失を計上した。一方、2009年8月に商業生産を開始したバンコール油田の産出量が増加したことが奏功し、7月には原油生産量で過去最高の240万バレル/日を記録した。

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4-6月期の売上高は前年同期比50.8%増の232億7,000万ドルに拡大。利払い・税・償却前利益(EBITDA)も12%増の53億3,000万ドルに増加したものの、優遇税率の廃止と

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ガソリン輸出税の引き上げが響き、1-3月期の65億5,000万ドルを下回った。政府は国内のガソリン不足を解消するため、5月にガソリン輸出税を44%引き上げ、1トン当たり408.3ドルとした。

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なお、バンコール油田では、累積産出量が2,500万トンを超える8月以降、一般の鉱物資源採取税が適用される見通しだ。

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