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2011/9/14

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

セルビアが利下げ、11.25%に

この記事の要約

セルビア国立銀行は8日、政策金利である14日物レポ金利を11.75%から11.25%へ引き下げた。輸出減速で経済見通しが悪化する一方、インフレ懸念が弱まったことを受けたものだ。今後の金利判断のポイントとしては、国際情勢の […]

セルビア国立銀行は8日、政策金利である14日物レポ金利を11.75%から11.25%へ引き下げた。輸出減速で経済見通しが悪化する一方、インフレ懸念が弱まったことを受けたものだ。今後の金利判断のポイントとしては、国際情勢の成り行きと国内財務政策の進展を挙げた。セルビアの政策金利はベラルーシに次ぎ欧州で2番目に高い水準となっている。

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主要貿易相手である欧州連合(EU)の需要後退により、セルビアの輸出は勢いを失いつつある。2011年4-6月期の経済成長率は2.2%と、前期の3.4%から大幅に縮小した。

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国際通貨基金(IMF)は先月31日、今年のセルビア経済成長率予測を従来の3%から2%に引き下げた。セルビアは欧州債務危機の影響を視野に入れ、IMFに予防的措置としてスタンドバイ融資の供与を申請している。

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セルビアの7月消費者物価指数は前年同月比で12.7%上昇した。前月から0.6ポイント、直近で最も上げ幅が大きかった今年4月から2.6ポイント改善した。国立銀行は今年3~6%、来年は2.5~5.5%に目標を定めている。

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