欧州連合(EU)は19日、ウクライナのEU加盟の前段階となる「連合協定」への署名を延期することを明らかにした。キエフで開かれたEU・ウクライナ首脳会議で伝えられた。ティモシェンコ前首相の有罪判決に代表される同国の「政治的状況」が理由と説明し、同国における司法改革の遅れに対する懸念を示した。ヤヌコビッチ大統領はこれに対して「早期の署名実現を願っている」と述べるにとどめた。
\ウクライナはEUとの関係強化を目指し、加盟の前段階となる「連合協定」締結に向けた交渉を進めてきた。自由貿易の前提となる自由貿易協定(FTA)を含め、すべての交渉を終え、19日に署名が予定されていた。
\EUのファンロンパイ大統領は、司法の独立に対する懸念を代表する例として、10月にティモシェンコ前首相が職権乱用罪で7年の禁固刑を言い渡されたことを挙げた。国内テレビで数日前に放映された刑務所での映像では、ティモシェンコ前首相はかなり衰弱しているもようだ。
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