2012/1/4

ハンガリー

ライフアイゼンバンク、ハンガリー子会社で増資

この記事の要約

オーストリア大手銀行ライフアイゼンバンクのハンガリー子会社が2011年末、1,060億フォリントの増資を決めた。ライフアイゼンのシュテピック社長は11月、同子会社の2011年決算が3億2,000万ユーロの最終赤字となる見 […]

オーストリア大手銀行ライフアイゼンバンクのハンガリー子会社が2011年末、1,060億フォリントの増資を決めた。ライフアイゼンのシュテピック社長は11月、同子会社の2011年決算が3億2,000万ユーロの最終赤字となる見通しであることから、少なくとも同損失分の増資が必要になるとの考えを明らかにしていた。

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ライフアイゼンは欧州景気が悪化する中で財務体質を強化するため、国内外の141支店のうち10支店を閉鎖し、人員削減などによるコスト削減を進める計画。その一環として、中東欧の1~2カ国から撤退する可能性を示唆している。ハンガリーでも財政が一段と悪化し、金融市場が冷え込んでいるが、同国事業は継続する方針だ。

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ハンガリー事業の2011年1~9月の業績は、2億8,600万ユーロの赤字。3億7,300万ユーロの貸倒引当金と、3,300万ユーロの銀行税が大きな負担となった。今年の業績見通しも厳しい。フォリント下落の影響で外貨建てローンの返済が困難になった個人顧客の救済策として、2011年秋に有利な為替レートを使った早期返済スキームが導入された。ライフアイゼンは、同社の顧客の約3割がこれを利用した場合、1,700万ユーロの減収になると予想している。

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