2012/1/18

ポーランド

バッテンフォール買収手続きが完了

この記事の要約

ポーランドの石油・ガス大手PGNiGは11日、スウェーデン電力大手バッテンフォールのポーランド子会社バッテンフォール・ヒート・ポーランド(VHP)の買収手続きが完了したと発表した。買収価格は30億1,670万ズロチで、同 […]

ポーランドの石油・ガス大手PGNiGは11日、スウェーデン電力大手バッテンフォールのポーランド子会社バッテンフォール・ヒート・ポーランド(VHP)の買収手続きが完了したと発表した。買収価格は30億1,670万ズロチで、同国のエネルギー業界の買収としては最大規模のひとつに数えられる。PGNiGは子会社を通してVHPの株式の99.8%を取得する。VHPはPGNiG テルミカ(Termika)に社名変更される。

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PGNiGはVHPの買収により、電力からガス、熱(地域暖房、産業用熱など)まで供給する総合エネルギー会社となり、事業基盤を大きく強化する。VHPはシェキエルキやジェラニィなどに電熱併給(CHP)プラントや発電プラントを保有。その総発電能力は1GWeで、国内発電市場の3%のシェアを持つ。同社は熱供給事業では業界大手で、設置済み熱生産能力は4.8GWtに上り、国内シェアは23%を超える。ワルシャワのCHPプラントは地元の熱需要の75%に対応しているという。

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PGNiGは発電事業強化戦略の中で、VHPがその先端技術ノウハウを駆使して重要なけん引力となることを期待している。また、VHPには国内各地での電熱併給プラント開発でも中核的な役割が課される。

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