中・東欧、CIS諸国、ロシアに特化した情報誌

2012/1/18

チェコ・スロバキア

ペプシコ、テスコのチェコ店舗への供給停止

この記事の要約

米ペプシコや仏ダノンなどの国際的な飲料・食品メーカーが、チェコにある欧州系小売大手の店舗に対する製品の供給を停止している。これらの店舗が仕入れ価格を不当に低く設定しているため。\ ペプシコは、英テスコがチェコで展開するス […]

米ペプシコや仏ダノンなどの国際的な飲料・食品メーカーが、チェコにある欧州系小売大手の店舗に対する製品の供給を停止している。これらの店舗が仕入れ価格を不当に低く設定しているため。

\

ペプシコは、英テスコがチェコで展開するスーパーやハイパーマーケットへの製品供給を9月からストップしている。ペプシコ・チェコの広報担当者Tothova氏は、「テスコとの協力関係を終了した。我々は取引条件で合意できなかった」と説明。取引再開に向けた交渉を続けていることを明らかにするとともに、「テスコの商慣行は、ほとんどゆすりに近い」と批判した。

\

飲料・食品メーカーは、原材料価格やエネルギー価格、物流コストの高騰に加え、今年から付加価値税の税率が引き上げられたことに対応するため、小売業者に卸価格の引き上げを求めている。しかし、競争が激化する小売業界で生き残りを図る業者の側からは、コスト増に応じる余裕がないのが実情だ。仏ダノンと伊フェレロの食品大手2社も、仕入れ価格をめぐる対立から独小売大手カウフラントのチェコ店舗に対する製品供給を停止した。

\