ドイツ連邦カルテル庁は13日、同国東部のガス卸会社フェアブントネッツ・ガス(VNG)に10.52%を出資するロシアガス大手ガスプロムに対し、出資率に見合った議決権の行使を許可する方針を発表した。
\ガスプロムが提携パートナーであるヴィンタースハル(BASFグループ)と合わせて少数阻止株を握ることになるため、予想される市場への影響をカルテル庁が調べていた。今回の決定は司法手続きを経て月末に正式に発効する見通し。
\ガスプロムは2010年にVNGへの出資比率を5.2%から10.52%に引き上げた。ガスプロムと緊密な提携関係にあるヴィンタースハルも15.79%を保有しており、両社が協力すれば議決阻止が可能だ。
\カルテル庁は、ガス採掘・輸入市場や卸会社の地域供給会社・大口需要家への販売市場の現状を分析。ガスプロム、VNG、ヴィンタースハルが市場を独占する立場にないことから、今回の判断に至ったと説明した。
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