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2012/1/25

ハンガリー

12月インフレ率、4.1%に鈍化

この記事の要約

ハンガリー中央統計局が13日発表した2011年12月の消費者物価上昇率(インフレ率)は前年同月比4.1%となり、11月の4.3%から0.2ポイント低下した。昨年は年間を通じて食品や交通燃料の価格が平均以上に上昇し、通年の […]

ハンガリー中央統計局が13日発表した2011年12月の消費者物価上昇率(インフレ率)は前年同月比4.1%となり、11月の4.3%から0.2ポイント低下した。昨年は年間を通じて食品や交通燃料の価格が平均以上に上昇し、通年のインフレ率は3.9%となった。

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価格変動が激しい食料品と燃料を除いた基礎インフレ率は3.3%で、前月の3.1%を上回った。近年では2010年6月の3.5%に次ぐ高水準だ。現地情報サイト『ポートフォリオ』は、過去3カ月間で通貨フォリントが対ユーロで6%以上も下落し、輸入コストが膨らんでいるが、個人消費が低迷している現状では製品価格に転嫁できず、輸入比率が高い耐久消費財が値下がり傾向にあると報じている。 

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ハンガリーでは1月に付加価値税の税率が25%から27%に引き上げられたほか、賃上げの影響もあって、今後数カ月はインフレ率が再び上昇すると目されている。

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