2012/2/1

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

ノキアのルーマニア工場、伊デロンギが買収

この記事の要約

フィンランドの通信機器大手ノキアは、ルーマニア工場をイタリアのデザイン家電大手デロンギに売却する。ノキアは昨年11月、クルージュ県にある工場を閉鎖し、売却先を探していた。売却手続きは3月末までに完了する予定という。デロン […]

フィンランドの通信機器大手ノキアは、ルーマニア工場をイタリアのデザイン家電大手デロンギに売却する。ノキアは昨年11月、クルージュ県にある工場を閉鎖し、売却先を探していた。売却手続きは3月末までに完了する予定という。デロンギはこれを機に東欧事業を強化していく。

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ノキアは2008年、ドイツのボーフムにある工場を閉鎖。コスト削減のため人件費の安いルーマニアに生産を移管した。当時ドイツでは従業員が大規模なデモを繰り広げ、社会問題にまで発展した経緯がある。このため、今回はルーマニア工場で解雇した2300人の従業員に対して経済的支援(3月までの給料支払い)や就職斡旋などを実施している。デロンギが旧ノキア工場の従業員をどの程度受け入れるかはいまのところ不明という。低賃金の出稼ぎ労働者が多く、彼らの先行きを心配する声が高まっている。

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ノキアは昨年秋、需要が拡大するアジアで低価格の携帯電話を生産することを決めた。

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