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2012/2/8

チェコ・スロバキア

チェコ保険市場の成長鈍化、11年保険料収入0.3%減

この記事の要約

チェコの保険市場の成長にブレーキがかかった。チェコ保険業連盟(CAP)がこのほど発表したところによると、2011年の業界全体の保険料収入は前年を0.3%下回る1,163億コルナにとどまった。同国の保険市場は近年活況を呈し […]

チェコの保険市場の成長にブレーキがかかった。チェコ保険業連盟(CAP)がこのほど発表したところによると、2011年の業界全体の保険料収入は前年を0.3%下回る1,163億コルナにとどまった。同国の保険市場は近年活況を呈し、2010年は前年比8%の伸びを示していた。

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生命保険事業は引き続き好調で、保険料収入は前年比1.9%増だった。特に、保険料一括払い型の生保の人気が高く、約2割増えた(同生保の契約期間が平均10年であるため、1年当たりの保険料は10分の1で計算)。保険料を定期的に払い込むタイプの生保も保険料収入が伸びた。ただ、契約件数で見ると生保全体で10万件以上減った。一方、損害賠償保険などの非生命保険事業の保険料収入は、前年比1.6%減(12億コルナ減少)となった。特に低調だったのは自動車保険で、強制自賠責保険では8%以上減少した。

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チェコ保険業界最大手は、保険料収入が313億コルナに上ったCeska Pojistovnaで、市場シェア26.9%を確保した。これにKooperativa(228億コルナ)、独アリアンツ子会社(94億コルナ)、 伊ジェネラーリ子会社(84億コルナ)、CSOB Pojistovna(74億コルナ)が続く。(1CZK=4.08JPY)

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