トルコ航空が、ポーランド国営航空(LOT)の買収に再び意欲を見せている。ポーランドの現地紙『ジェチュポスポリタ』がこのほど報じた。ポーランド財務省は12月にトルコ航空とLOTの売却に向けた協議を開始したとしている。
\トルコ航空のハムディ・ トプチュ社長はトルコ現地紙『フリエト』に対し、「当社との共同事業に興味をもつ航空会社は多いが、我々はLOTを選んだ」と述べ、すぐにでも本格交渉に入る意向を示した。また、ポーランド財務省からはLOTの売却を急いでいるとの連絡を受けているとした。
\トルコ航空は2年前にもポーランド政府とLOTの買収に向けた交渉を行ったが、最終的に合意できなかった経緯がある。その後、LOTは経費削減などのリストラを実施、2008年に7億3,300万ズロチであった営業赤字を2010年に5,200万ズロチ(1,210万ユーロ)まで改善させた。当初計画では昨年は5,000万ズロチの営業赤字を見込んでいたが、昨年12月の発表では若干悪化したもようだ。しかし、今年は数年ぶりの黒字転換を見込んでいる。
\LOTの2010年の旅客数は約450万人だったが、昨年は10%増となったもよう。同社はボーイング787ドリームライナーを8機発注しており、その納入を待って6月からワルシャワ‐北京直行便を就航させる。第4四半期には新たな極東便を開設する予定。
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