中・東欧、CIS諸国、ロシアに特化した情報誌

2012/2/22

総合・マクロ

台湾ファンド、東欧の国債購入

この記事の要約

台湾の大手ファンド、復華投信はロシア、ルーマニア、トルコなど東欧諸国の国債を積極的に買い入れている。ファンドマネージャーのブライアン・ウォン氏が12日、ブルームバーグの取材に対して明らかにしたところによると、同氏が運用を […]

台湾の大手ファンド、復華投信はロシア、ルーマニア、トルコなど東欧諸国の国債を積極的に買い入れている。ファンドマネージャーのブライアン・ウォン氏が12日、ブルームバーグの取材に対して明らかにしたところによると、同氏が運用を担当する東欧諸国の債券を組み入れた「エマージングマーケッツ・ハイイールド・フィックスド・インカム・ファンド(FHEMHYA)」の年初からのリターンは7.9%のプラスと、台湾国内の115の債券ファンドの中でトップの成績をあげた。

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ウォン氏は、「欧州の主要な銀行のポートフォリトを見ると、中東欧へのエクスポージャーが非常に高い」と指摘。「欧州中央銀行(ECB)が信用ひっ迫を阻止するためこれらの銀行に注入した資金は中東欧諸国の債券市場に流入している」と語った。ECBは昨年12月の初回3年物オペ(LTRO)で、4,890億ユーロと前例のない巨額資金を供給した。

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ロシアの10年債利回りは8.23%と、アジア新興国の中で最も高いインド8.54%に迫っている。ウォン氏は年内にロシア、ルーマニア、トルコの国債利回りがアジア新興国の利回りを上回るとの見通しを示した。

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